第5回となる今年の広島での折り鶴平和音楽会は、第2回2019年以来の感謝と想いを込め、心のこもった音楽と朗読の会となりました。
⇒「令和6年能登半島地震」被災地への支援に関して
この音楽会を2018年に熊本で始め、コロナ禍を乗り越えて続けてくださったVient(吉川万里さん・竹口美紀さん)のお二人。
吉川万里さんは、加藤貴光さんの遺した「親愛なる母上様」へ宛てられた手紙こそがすべてのルーツであり、この一通の手紙から始まる極限の物語は、生きる者たちが襷をつなぎ往く使命でありえると語ります。
Vientoの舞台は、ユニットお二人の演奏に加え阿蘇から駆けつけてくださった若い方々の歌や演奏、踊りが加わり、まさに襷を次世代につなぐようなステージが繰り広げられます。
そして今回は、これまで襷をつないで来られ、昨年相次いで天に召されたパーソナリティ・一文字弥太郎さんの声と、放浪の音楽家・奥野勝利さんのビデオによる「親愛なる母上様」が演じられました。
さらに、一文字弥太郎さんとRCC中国放送ラジオの週末ナチュラリストのパーソナリティをともに務められ、バトンを引き継いだ岡佳奈さんの朗読により「被爆ポンプ」の心の内が訴えられ、まさに加藤貴光さんの大志と想いが表わされ、その場にいた方々を通してつながれていく音楽会となりました。
音楽会の後にご来場の皆さまからお捧げ頂いた「まごごろ募金」は、
総額143,439円に上りました。皆さまのご厚情に深謝申し上げます。
この募金は、全額を広島と福島を結ぶ会が皆さまを代表して支援活動に役立てさせて頂きます。
併せて、音楽会の収益からも、折り鶴卒業証書贈呈を始めとした広島と福島を結ぶ会の活動を通じ役立てさせて頂きます。
●「令和6年能登半島地震」被災地への支援に関して
「まごころ募金」を全額、ご縁のある被災地の自治会へ直接お届けすることに致しました。
⇒支援の経緯とまごころ募金のお願い
●加藤貴光 折り鶴平和音楽会について
2018年12月15日に熊本で第1回が開催された「折り鶴平和音楽会」。
「阿蘇の風の音楽家」Vientoのお二人(吉川万里さん・竹口美紀さん)が心友・加藤貴光さんの、「平和を願う想い」を受け継いで行くとの意思で開催されました。
第2回は1年後の2019年12月に、その想いに応える形でひろふく主催で広島で開催。
第3回は2020年12月に熊本でViento主催で開催され、その後コロナ禍での中止を経て、2022年12月20日、貴光さんの誕生日に熊本で第4回を開催して頂きました。
2022年は、これまで折り鶴平和音楽会はもとより、ひろふくのさまざまな活動を深く広く支援して下さった、一文字弥太郎さんと奥野勝利さんが逝去された一年でした。お二人も一緒にとの想いで、熊本でもコロナ感染が拡大するなか、予定通りの開催に踏み切られました。