お子様のご卒業誠におめでとうございます。保護者の皆様におかれましては、震災後の厳しい状況にもかかわらず、本村の学校教育の発展にご尽力いただきましたことに感謝申し上げます。
さて、今年度の卒業証書に使われている「台紙」の由来についてご説明いたします。
平成29年の3月、広島県在住の加藤りつこ様より、西原村の復興支援として、児童や生徒のために使っていただきたいと、卒業記念台紙寄贈の申し入れがありました。加藤様と直に会って事情をお聞きしますと、その台紙は、広島の「原爆の子の像」に捧げられた幾千もの千羽鶴を織り込んだものだということがわかりました。
加藤様は、阪神・淡路大震災で一人息子(当時21歳)を亡くされ、その後、「広島と福島を結ぶ会」の設立を機に、これまで大震災のあった福島の児童生徒に支援を続けられておられます。
平成28年4月、「大震災のあった西原村の子どもたちともつながっていたい」という強い思いは加藤様と親交のありましたビエントの吉川万里さんを通して、今日の卒業台紙に繋がりました。
ご支援を頂きました加藤様をはじめ「広島と福島を結ぶ会」の皆様、そしてご理解を頂きました保護者の皆さまに心より感謝とお礼を申し上げます。